こんにちは。
川島店で勤務しております堀内と申します。
今回は冬ですが水虫のことについて書かせて頂きたいと思います。
水虫は、白癬菌というカビが足などに繁殖して起こる皮膚の病気で正式には「白癬」といいます。
白癬菌は、一般に温度20~40度、湿度60%以上と高温多湿の環境を好むといわれています。足に発症すると足白癬、爪に発症すると爪白癬と呼ばれます。
白癬の中で一番発症頻度の高いのが足白癬で、日本人の5人に1人と推定されています。
足白癬の症状が出始めるのは、通常5月頃が多く、9月頃になると減っていきます。
多くの人はかゆみ等症状がなくなると薬を止めてしまいますが、角質の奥深くに入り込んだ菌が生きていることがありますから、皮膚が新陳代謝により新しく入れ替わるまでの間、少なくとも1、2ヵ月以上は根気よく薬を使用し続けることが肝心です。
一方、爪白癬の発症に季節的変動はないといわれています。多くの方は足白癬を放置している間に白癬菌が爪に感染して爪白癬を発症します。60歳以上の4割くらいの方に爪白癬があるといわれています。多くは、爪が白濁する、黄色に変色する、ボロボロし崩壊しやすくなるといった症状が現われます。
冬になると足白癬は治ったように見えますが、白癬菌は角質に棲みついています。足白癬の段階で治療すれば爪白癬を予防することは可能です。足白癬を治療しても爪白癬が残っていると、爪が白癬の感染源となるため、足白癬の再発を繰り返すことになります。
また家庭内でバスマット、スリッパ、爪切りなどを共有していると感染が広がりやすいので注意が必要であります。
毎年夏だけ症状の出る方は、冬の症状のない時も、一度専門医に診てもらいましょう。(一般的に開業医の皮膚科は、夏より冬の方が空いてます)。
長々と書いてきましたが水虫のことご理解いただけたでしょうか。
ふたば薬局は、気軽に相談できる薬局を目指しています。お薬だけではなくふと疑問に思ったことは、お気軽にお声かけください。