5月のお知らせ(薬と納豆の組み合わせ)

こんにちは。

あのだ店で勤務している稲葉と申します。今月は薬と納豆の組み合わせについてお話しします。

 

患者様から「血液サラサラの薬と納豆は一緒に摂ってはいけないの?」という質問を受けることがあります。

血液サラサラの薬といっても、大きく分けて2つに分類されます。<抗凝固薬>と<抗血小板薬>です。

 

<抗凝固薬>ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト、エリキュース、リクシアナ など

<抗血小板薬>バイアスピリン、プレタール、バファリン、プラビックス、アンプラーグ など

 

納豆が禁止されているのは、抗凝固薬に分類されるワーファリンのみです。

納豆に含まれているビタミンKがワーファリンによる血液の抗凝固作用を弱めてしまい、その結果、血管が詰まって血栓症を発症し、最悪の場合、脳梗塞、心筋梗塞を起こしてしまいます。

納豆以外にも青汁やクロレラ、モロヘイヤなど、ビタミンKを多く含む食品などは控える必要があります。

だからといって、ワーファリン服用中で知らず知らず定期的に納豆を食べていた方が勝手に食べるのを中止するとワーファリンの作用が強く出る恐れがありますので、急に食事内容を変えるなどはせず、その前に主治医に相談するようにして下さい。

 

ワーファリンに限らず血液サラサラと言われる薬は副作用や食生活などに注意を払わなければなりません。そのため、不安や煩わしさを感じることがあると思いますが、正しく理解し服用を続ける事が治療の鍵となります。また治療内容をご家族や周りの人に知っておいてもらい、日頃から協力してもらう事も大切です。

 

最後に、私たちは普段から患者様の生活習慣(併用薬、アレルギー歴、健康食品の使用状況等)を確認し、薬を安全に服用してもらえるよう日々努力しています。また、皆様の健康を手助けすることが私たちの職務です。健康に関するご質問・ご相談がありましたら、どんな些細なことでも構いませんので、お気軽におたずね下さい。