今月はこむらがえりについて書きます
突然ふくらはぎなどの筋肉が痙攣を起こして、激しい痛みに襲われる「こむらがえり」。
通常は腓腹筋から跡にかけて起こる有痛性筋攣縮をこむらがえりとしています。
こむらがえりについては、まだ詳しく分かっていません。日頃、運動不足の人が頑張って運動した後の疲労時や、寝不足時などに起きやすくなります。脱水状態や、血液の電解質異常が原因になります。熱中症のときにも、初期に脱水と電解質異常が発生するため、熱痙攣と言われるこむらがえりがよく起こります。一方、冷えによる血流障害でも、起こりやすくなるようです。
治療薬は、「芍薬甘草湯」という漢方薬がよく使われます。芍薬甘草湯は、横紋筋、平滑筋を問わず、筋緊張を緩和することが知られています。また、神経の異常な興奮を抑制している可能性もあるそうです。
この漢方薬が、こむらがえりには大変よく効き、しかも即効性があり、服用して5~10分程度で症状が改善することもよくあります。通常、こむらがえりは、夜間から早朝にかけてよくおきるようです。私たちが芍薬甘草湯を販売する場合、頑張って運動した日の就寝前に服用する、というような使い方をお勧めするときもあります。
最後に、薬は誤った使用方法で、重大な副作用を起こす場合があります。医師や薬剤師の説明をよく聞いて、きちんと服用するようにしてください。
川島店 堀内