7月のお知らせ(食中毒)

  

ジメジメ、ムシムシした日が続いています。体調管理が難しい時期です。

 今回は食中毒について少し書きたいと思います。

 

 まず、食中毒を引き起こす主な原因は、細菌とウイルスがありますが、この時期多いのは、細菌性の食中毒です。細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。その原因となる細菌の代表的なものは、腸管出血性大腸菌のO157などや、サルモネラ菌などです。

 

 食中毒を引き起こす細菌の多くは、約20℃くらいで、活発に増殖し始め、人の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。たとえば、O157などの場合は、3540℃で最も増殖が活発になるそうです。また、他の細菌の多くも、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時に活発に増殖するため、細菌による食中毒が増えることになります。

 

  次に、食中毒のリスクを減らすために、家庭でやるべきことをあげてみます。

 

   手洗い  生ものや卵に触れる前後、ペットなどに触れた後、小さなお子さんがいる場合は、

        おむつ交換をした後など、丁寧に手洗いを行うことは必要です。

 

   低温保存 細菌は高温多湿を好むので、購入した食材は長い時間持ち歩いたりせず、できるだけ

        早く冷蔵庫等に保存することが大切です。

 

   殺菌   まな板や布巾などは、細菌の温床です。熱湯消毒・塩素系漂白剤などを使って消毒し

        てください。布巾はよく洗った後、水分を残した状態で、電子レンジで1分弱、加熱

        しても効果あります。(熱いので冷ましてから取り出してください。)

 

 ごく当たり前のことばかりですが、毎年、多くの患者が発生しています。高齢者や、乳幼児など、重篤な症状になる場合もあります。

 食中毒かな?と思ったら自分勝手に市販の下痢止めなど服用しないで、病院で見てもらってください。脱水症状にならないためにも、水分補給も忘れずに。

 

                                    ふたば薬品 紙本