今月は薬の誤嚥についてお話しします。
薬の誤飲、といえば小さいお子さんの事故のイメージがあると思いますが、大人、特に高齢者が誤飲するケースがあります。
それもPTP包装のまま服用してしまった、というケースが時々あるのです。
かつてのPTP包装は、1錠ずつ切れ目が入っていたのですが、今は誤飲防止のため、2錠ずつなどしか、切れ目がついていません。
しかし、きちんと服用しようと、家で1錠ずつハサミで切っている方が結構いらっしゃるのも事実です。
PTP包装(特にハサミで切った)角はとがっていて、もし誤飲した場合、食道などを傷つけてしまいます。また誤飲した薬を取り出すのに内視鏡を緊急ですることになり、本人にとっても、とても大きな負担になります。
誤飲を防ぐためには
・1錠ずつPTPシートを切らない。
・誤飲する可能性が高い患者様には、一包化する。
という方法もありますので詳しいことは薬剤師にお尋ねください。
※PTP:press through packの略
川島店 水谷