2月のお知らせ 老人性難聴と耳鳴り(私の耳鳴り体験記)

 

今月は 私の耳鳴り体験記をお話しします

 

まだまだ暑くて寝苦しい去年の秋の夜。

窓を開けて寝ていると虫の音がやけにうるさく感じました。

今年から鈴鹿に住み始めたので、

「なんてのどかな所なんだ」

としばらくは何も気にしないでいたのですが。。

冬になって、ふと気付いてみると窓を閉めた状態でもあの虫の音が、聞こえてくるではありませんか。

最初はそれでも、色々な電気機器から音が出てるのかと調べたり、

何も異常がないと、この部屋ヤバイんじゃないかと思ったりしましたが、

落ち着いて考えてみると

「もしかしてこれが耳鳴りなのか」

と耳鳴り初体験の私はようやく気が付きました。

私の場合はキーンという高温の音がします。

 

主に考えられる原因を調べてみたところ

 

①突発性難聴

急に片耳だけが聞こえなくなる

 

②メニエール病

回転性のめまい

 

③聴神経腫瘍

10万人に1人のまれな病気

 

④音響外傷

コンサートやヘッドホンなどで大音量を聴いた時

 

⑤薬剤性難聴

主に抗生剤など薬の影響

 

⑥自律神経失調症

ストレス、疲労、睡眠不足

 

う~ん、ここまでどれも当てはまりません。

で、最後に

 

⑦老人性難聴

 要するに加齢によるものって事です。

 

これかなぁ~、もう60歳超えたし。。

 

ん!難聴?

 

耳が聞こえなくなるのと耳鳴りが関係あるのか?

ていうか、普通に聞こえてるし。。

 

とりあえず耳鼻科に行ってみることにしました。

 

  先生「検査結果では、特に生活に支障はないレベルですが、

     高音が少し聞き取りにくくなってますね

     それで、脳が興奮して高温の音を出してそれが耳鳴りとなって聞こえてる

     と思います。」

 

  私 「脳が興奮して!脳が勝手に高音を出しているのですか?」

 

先生の話だと内耳の蝸牛(かぎゅう)という所が、加齢によって壊れていくと

音が伝わり難くなり、特に最初は高温が、伝わり難くなるために、脳がそれを

元に戻そうとして興奮し高温を出して、それが耳鳴りになって聞こえるそうです。

 

  私 「壊れた蝸牛を治せばいいのでは?」

  

  先生「治りません」

  

  私 「じゃあ、どうすればいいんですか?」

  

  先生「耳鳴りはずっとしてますか?」

  

  私 「いや、そうでもないです。

     遊びに出かけたり、イオンで買い物してるときはしないです。

     逆に部屋で一人でいる時や寝る時はしますね。」

 

  先生「何かに集中している時や、他に音が聞こえてるときは脳がそちらに

     気を取られて耳鳴りを感じないことが多いです。

     後は、心配しすぎないこと。気にしないことですね~。

     耳鳴りによる意欲の低下や悩みがストレスになって、

     更に耳鳴りが悪化する事があるので気を付けてください。」

 

結局、耳鳴りというのは本来脳が一生懸命に音を聞こうとしている結果であって

耳鳴り自体が健康に何ら害を与えるものではないと考えるしかないようです。

 

もちろん、何か重大な病気が潜んでいれば別ですが、そうではなく私みたいに

加齢からくるようなものであれば、この先上手く付き合っていくしかなさそうです。

 

音が入ってこなければ耳鳴りはしますので、何かBGMを流したり、自分がしている事に注意を集中したりして、できるだけ耳鳴りだけに神経がいかないような環境を避けるようにしようと思っています。

 

65歳以上で3人に1人、75歳以上の人では実に半数の人が、老人性難聴だと言われています。

耳鳴りがしたら、まず耳鼻科に受診し加齢によるものだと診断されたら気にしないことが一番みたいですね。

耳鳴りの特攻薬は今のところないみたいですから。。    

                                矢橋店 宮本